このコーナーでは、歴代のフラメンコ歌手の中でも
フラメンコの発展に寄与したり、それぞれの時代を代表した
特に重要と思われるフラメンコ歌手をご紹介します。
ペペ・マルチェナ 1903年生まれ
ペペ・マルチェナはニーニョ・デ・マルチェナとも呼ばれ、
1903年セビージャ県のマルチェナで生まれ、
1976年にセビージャ市内で亡くなりました。
多くのメリスマ(こぶしのようなもの)を付け
綺麗な声で転がすように歌う
ロマンチックなカンテの時代の代表的なフラメンコ歌手です。
今回ご紹介するカンテはミロンガ。
コロンビアーナと並んで、
ペペ・マルチェナの代表曲と言われています。
ニーニョ・デ・マルチェナ(マルチェナ出身の坊や)
とも呼ばれたように、彼も子供の頃から活躍していました。
その後、カンテフラメンコのみならず、
オリジナル曲も次々とレコード発売し、
多くのヒット曲を持つ人気歌手となりました。
それらのヒット曲を引っ提げて映画の主演もこなし、
ひとつの時代を作ったと言われる大スターになりました。
2014年6月16日筆 Naranjita