このコーナーでは、フラメンコの用語をご紹介します。
日本では、様々な音楽ジャンルに、専門の用語があるせいか、
フラメンコでは、独特の用語を使うように思われるかもしれません。
でも、本場スペインではプロのアーティストも一般のスペイン語を使って説明していて、
特にフラメンコ専用の用語というものはありません。
ただ、スペイン語は、日本語に比べると単語の数が少なく、
ひとつの単語をいろいろな意味に使いまわすので、
私たちから見ると、誤解も起きやすいでしょう。
勘違いしないコツは、フラメンコ用語らしいスペイン語が出てきたら、
普通の西和辞典を使って確認することですね。
フラメンコ音楽用語 1)フラメンコ FLAMENCO
まず最初に、一番大事な言葉、フラメンコをご紹介しなければならないでしょう。
西和辞典でフラメンコ(flamenco)と引くと、いろいろな意味が載っています。
たとえば、動物園にいるピンクの鳥フラミンゴも、スペイン語ではフラメンコと呼びますし、
現在では、オランダ、ベルギーの国境のあたりにあたるフランドル地方
(フランダースの犬でおなじみですね)からやって来た物や人も、
同じようにフラメンコと呼びます。
そして、このサイトのテーマになっているフラメンコと続くわけです。
フラメンコ、この言葉が踊りを指すのは、日本やアジア諸国のみではないでしょうか。
スペインではもちろん歌を中心とした音楽のジャンルですし、
アメリカなど欧米諸国では、ギターを中心にしている、
やはり音楽のジャンルでしょう。
スペインのCDショップでは、フラメンコは国民音楽というところに分類されています。
日本で言う、小唄や端唄、浪曲などがあるあたりと考えるとわかりやすいでしょうか。
この国民音楽には、他にコプラ、セビジャーナスなどが分類されていて、
アンダルシア地方では、毎年春が近くなると、数多く売り出されるセビジャーナスの
CDを並べるために、普段の何倍ものスペースをもつようになります。
、、、、、、、フラメンコの定義は、この用語解説ではとても語りつくせません。
このサイトのすべてが、それを語るためにあるのですから。
2008年1月25日筆 Naranjita