パロ1 of フラメンコ百科事典-データベース

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このコーナーでは、フラメンコの用語をご紹介します。

日本では、様々な音楽ジャンルに、専門の用語があるせいか、
フラメンコでは、独特の用語を使うように思われるかもしれません。
でも、本場スペインではプロのアーティストも一般のスペイン語を使って説明していて、
特にフラメンコ専用の用語というものはありません。
ただ、スペイン語は、日本語に比べると単語の数が少なく、
ひとつの単語をいろいろな意味に使いまわすので、
私たちから見ると、誤解も起きやすいでしょう。
勘違いしないコツは、フラメンコ用語らしいスペイン語が出てきたら、
普通の西和辞典を使って確認することですね。

フラメンコ音楽用語 2)パロ1  PALO

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2) パロ(曲種)とは? Vol.1

フラメンコに興味を持った人すべてを悩ませるのが、
このパロ(曲種)という概念ではないでしょうか。

フラメンコ以外のジャンルの音楽には、
このパロ(曲種)という概念はないので、
色々と誤解が生じてしまっているようです。


では、この独特の、そしてとてもフラメンコらしい
パロ(曲種)という概念をご説明いたしましょう。

まず、お願いしたいのは、今までに持っている、
曲を分類するという考え方を一度すべて忘れて下さい。

そして、まったく新しい考え方を受け入れて頂きたいのです。



では、早速、この珍しい概念をお楽しみください。

フラメンコには、約60ほどのパロ(曲種)があります。

約60としたのは、フラメンコ学者によってその数にばらつきがあるからです。
その60ほどもあるフラメンコの各パロ(曲種)は、
それぞれ、いくつかの歌のメロディの集合体で出来ています。
パロ(曲種)によっては、たくさんの歌のメロディを有するものもあれば、
たった一つの歌のメロディで出来ているものもあります。


パロ(曲種)を形成するそれぞれの歌のメロディには、
決まった歌詞はなく、歌い手は好きな歌詞をつけて、
それぞれのメロディを歌います。

また、パロ(曲種)のそれぞれのメロディを歌う時、
よく使うリズムというものはあっても、
このリズムでなくてはならない、というものもないんです。


ここまでの説明で、フラメンコの曲種の概念は、
数多くある音楽ジャンルの中でも、かなり特殊である事にお気づきかと思います。


実は、このパロ(曲種)という概念を理解するには、
その要素となっている、歌のメロディに着目することが必要となります。


次回は、この<フラメンコの歌のメロディ>を、ご紹介したいと思います。

つづきはこちら


2008年11月24日筆 Naranjita



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