このコーナーでは、フラメンコの用語をご紹介します。
日本では、様々な音楽ジャンルに、専門の用語があるせいか、
フラメンコでは、独特の用語を使うように思われるかもしれません。
でも、本場スペインではプロのアーティストも一般のスペイン語を使って説明していて、
特にフラメンコ専用の用語というものはありません。
ただ、スペイン語は、日本語に比べると単語の数が少なく、
ひとつの単語をいろいろな意味に使いまわすので、
私たちから見ると、誤解も起きやすいでしょう。
勘違いしないコツは、フラメンコ用語らしいスペイン語が出てきたら、
普通の西和辞典を使って確認することですね。
フラメンコ音楽用語 6)リッモ RITMO
6) リッモとは?
スペイン語でリズムの事です。
フラメンコでは、リズムの事をコンパスと言うと思っている方もいるのですが、
フラメンコでもリズムはリズム、つまりリッモと言います。
”このパロのリッモはなんですか?”
”ファンダンゴです。”
のように使います。
また、速く、遅くなども、一般のスペイン語を使えばよく、
特にフラメンコ用語のようなものはありません。
フラメンコで一番大事なものはリズムだと思われがちですが、
実際はカンテのメロディの方を重要視します。
メロディラインを優先するために、
リズムが12拍子の曲でも、1小節の拍数を9拍にしたり、
6拍にしたりすることがあり、
このように、拍数をけずることをリガオと言います。
2014年6月22日筆 Naranjita