このコーナーでは、フラメンコの用語をご紹介します。
日本では、様々な音楽ジャンルに、専門の用語があるせいか、
フラメンコでは、独特の用語を使うように思われるかもしれません。
でも、本場スペインではプロのアーティストも一般のスペイン語を使って説明していて、
特にフラメンコ専用の用語というものはありません。
ただ、スペイン語は、日本語に比べると単語の数が少なく、
ひとつの単語をいろいろな意味に使いまわすので、
私たちから見ると、誤解も起きやすいでしょう。
勘違いしないコツは、フラメンコ用語らしいスペイン語が出てきたら、
普通の西和辞典を使って確認することですね。
フラメンコ音楽用語 13)カンテ・アトラス CANTE ATRAS
13) カンテ・アトラス
カンテ・アトラスは、直訳すると後ろのカンテ。
つまり、踊りバックのカンテのことです。
普通にカンテと言った場合、踊りの無い、
カンテがメインで歌うことを指すので、
踊りバックの場合は、カンテとは呼ばす、
カンテ・アトラスと言う必要があるんです。
尚、ギターのコンサートにゲストで出演して歌う場合は、
ギターがメインで、カンテはそのお供という考え方はしないで、
あくまでもカンテがメインとして歌うので、
普通にカンテと呼ぶことになります。
2014年7月20日筆 Naranjita