ベルディアーレス of フラメンコ百科事典-データベース

当サイトはフラメンコのカンテと理論の教室 カンテ・デ・ナランヒータが運営しています。

HOME > パロ(曲種) > ファンダンゴ系 > ベルディアーレス

このコーナーでは、フラメンコのパロ(曲種)についてご説明します。

意外と思われるかもしれませんが、ある曲があるとき、
その曲がフラメンコかどうかを決めるポイントは、実はメロディなんです。
フラメンコは各パロ(曲種)ごとに決まったメロディがあって、
パロ(曲種)によっては、ひとつのパロ(曲種)に複数のメロディがあることもあります。
それらのメロディが全部集まって、フラメンコを作っています。
フラメンコには譜面もないので、パロ(曲種)の分類はあくまでも耳だけが頼り。
フラメンコ好きを自負される方にも、パロ(曲種)の分類はかなり難しいことです。

パロの詳しい定義はこちら

フラメンコでは、いくつかのパロ(曲種)を集めたグループ単位で、
パロの勉強をすることが一般的ですので、グループに分けてご紹介します。

(尚、当サイトのグループへの分類方法はカンテ・デ・ナランヒータのオリジナルです。)
(グループ全体の説明から、各パロの説明へと読み進めると理解しやすいようになっています。)

第9グループ  ファンダンゴ系 

LinkIconファンダンゴ系全体の説明はこちら

ベルディアーレス 

099.jpg

ベルディアーレス

ベルディアーレスとは、
もともとマラガ地方で産出される
オリーブの実のことです。





他のアバンドラオの曲種と同じように、
ベルディアーレスも、マラガ地方にもともとあった民謡をもとにしています。

古くからカスタネットや太鼓など、さまざまなパーカッションを使って、
歌い、踊られた、人気のある歌でした。

地元の人に歌われてきた歌なので、メロディは荒削りで、単純。
どちらかというと粗野なイメージさえあたえるかもしれません。

他のアバンドラオの歌が、よりデコラティブで、
装飾音符が多かったり、音域が広かったりするのに対し、
装飾音符も単純で、音域もあまり広くないのが、
このベルディアーレスの特徴と言えるでしょう。
懐かしい民謡の頃の形を現在にとどめているのです。


ベルディアーレスで代表的な歌手 ガブリエル・モレーノ

LinkIconファンダンゴのリズムへ

2012年10月1日筆 Naranjita