このコーナーでは、フラメンコのリズムをご紹介します。
フラメンコは、リズムで曲種が決まるわけではありません。
数多くあるフラメンコのメロディを、
フラメンコ独特のリズムに乗せて歌うもので、
同じメロディでも、異なるリズムに乗せて歌うこともあるんです。
また、時代とともに、同じメロディでも乗せるリズムが変わったりもします。
現在使われているフラメンコのリズムは、以下の5つのパターンしかありません。
最初に5つのリズムを覚えてしまうのも、フラメンコ理解にとても役に立ちます。
タンゴのリズムへ
アレグリアス・ソレアのリズムへ
ブレリアのリズムへ
シギリージャのリズムへ
ファンダンゴのリズムへ
12拍子のリズム3(シギリージャ)
12拍子のリズム3(シギリージャ)
フラメンコのリズムの中でも、
特に難解と言われているシギリージャのリズムですが、
実は、慣れるととっても心地いいものです。
細かくきちきちと刻むというよりも、大きくアクセントをとっていくのが、
シギリージャのリズムの大きな特徴。
ソレアなどとは違って、シギリージャはスピードがゆっくりなのに、
リズムの頭の拍にアクセントがあります。
その為、踊りで使われる時も、後半、スピードが速くなる部分になっても、
リズムを変える事は必要なく、同じシギリージャのリズムが踊りの最後まで使われます。
また、シギリージャのリズムは、トナーやマルティネーテという、
フラメンコの数少ない無伴奏(アカペラ)の歌にも使われ、
独特の雰囲気を醸し出します。
(○←普通の1拍 ◎←アクセントのある拍)
◎○◎○◎○○◎○○◎○
2008年1月20日筆 Naranjita