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パロ(曲種)
レバンテ系
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2)フラメンコのパロ(曲種)
☆レバンテ系
レバンテというのは、南スペインのアンダルシア地方の東側にあたる地域の名前で、山が多く、古くは炭鉱で栄えました。
19世紀前半、当時の国王は、レバンテの鉱山に大勢の労働者を集めました。
労働者たちは、アンダルシア全域から集められていたのですが、もともと歌が大好きだった彼らが、仕事の疲れを取るために歌った懐かしいふるさと歌が、レバンテ地方で発達し、レバンテ系のカンテのもとになったと言われています。
それにもともと地元にあったさまざまな美しいメロディも加わり、多くの歌が生まれ、歌われたのです。
19世紀半ばには、それらの歌が鉱山労働者だけではなく、近郊の大都会マラガでも歌われるようになっていき、現在のレバンテ系のカンテを形作っていきました。
レバンテ系のカンテは、どれもファンダンゴのリズムで歌われます。
歌詞は、炭鉱で働く肉体的な苦しさや、危険と隣あわせの毎日を歌ったものなど、全体に暗いものが多いのが特徴です。
メロディは抒情的でたおやかで、緩やかにのびやかに歌い上げられます。
また、以上のような歴史的理由から、レバンテ系のカンテはカンテデラスミナス(炭鉱のカンテ)とも呼ばれ、同名のカンテのコンクールは、スペインでも特に重要なコンクールのひとつです。
レバンテ系のカンテには、
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