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シンギターラ系


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2)フラメンコのパロ(曲種)

☆シンギターラ系



シンギターラは、シン(無しに)ギターラ(ギター)つまり無伴奏の歌のグループです。


フラメンコの歌は、本来すべて無伴奏でした。

その後マンドリンのような小さい楽器の伴奏がついたり、劇場で歌われるようになってピアノの伴奏がつき、ギターが流行してからは、ギターでの伴奏が主流になりました。

現在では、フラメンコの伴奏は多くの楽器が行っており、21世紀になって再度主流になってきたピアノ、そして、クラシックのオーケストラ、ジャズのビッグバンド、ロックバンド、南米風のオルケスタなどなど、ありとあらゆる形態で演奏されています。


では、お話しをシンギターラに戻しましょう。

シンギターラの曲は、フラメンコのもとになった歌にとても近く、フラメンコの多くの曲種の中でも、特に古い時代に生まれました。


今から数百年も前、スペインには吟遊詩人が多く存在しました。

吟遊詩人たちが歌っていた歌が、ロマンセ。

ロマンセは、ロマンスの語源にもなっているように、ひとつのストーリーを音楽とともに語ったものと言われています。

当時、数多く存在していたロマンセは、その後、フラメンコへと姿を変えていったと言われています。


吟遊詩人が歌っていたロマンセは、よく知られた昔話や、格言の入った物語などだったのですが、フラメンコになっていく過程で、歌の内容はより個人的なものになり、自分の感情を歌い上げる形に変わっていったのです。

そして、単調だったロマンセのメロディは、よりメロディアスで美しいものへと進化していきました。


スペインのフラメンコのコンサートでフラメンコ歌手は、無伴奏(シンギターラ)の歌を1曲は歌うのが通例になっています。

マイクもはずして、歌い手自身の生声で朗々と歌われる無伴奏のカンテ。

歌い手の実力がはっきりとわかる演目でもあります。


このグループには、トナー、マルティネーテ、デブラ、
カルセレラ、カンテデトリジャの5つの曲種があります。


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