このコーナーでは、フラメンコの歌詞をご紹介します。
フラメンコの特徴のひとつが、歌詞は歌手が自由に決める事が出来る点でしょう。
同じ歌手でも、その時の観客によって、歌詞を変えるのが一般的で、
メロディに限りがあるフラメンコを、お客様にあきずに楽しんで頂く為にも、
その日、どんな歌詞で歌うかは、歌手の腕の見せどころと言えるでしょう。
また、それぞれの歌詞は、どのカンテのメロディにのせて歌うのか、
決まっている訳ではなく、同じ歌詞でも、様々なメロディに乗せて歌います。
例えば、今日、ティエントのメロディで歌った歌詞を、
明日は、ブレリアのメロディに乗せて歌ったりすることもよくあることなんですよ。
スペイン語がわからない人にとって、一番わかりにくいのが、
この歌詞の楽しみだと思いますが、少しずつご紹介したいと思います。
フラメンコの歌詞の著作権って?
フラメンコの歌詞にも、当然著作権が発生します。
ただ、古くから歌われている歌詞に関しては、
作詞されてから100年以上たっているので、
著作権の心配はないと思われます。
今回、こちらのページに紹介している歌詞は、
そこまで古い物ではなく、
直接作詞家本人に掲載の許可を得ているものです。
各詩ごとに、作詞者の名前を書き添えておきますので、
参考にして下さい。
尚、ここに掲載している歌詞は、すべてプロのフラメンコ歌手、
又はプロ作詞家による作品のみです。
フラメンコの歌詞の例 3 2014年6月15日アップ
Al escucharlo temble'
A mi me han leido el sino
que cosas no me dirian
que aborreci' tu querer
pa los resutos de la vida
何度も占って貰っては、
ふるえながら答えを聞いたの。
でも、何を言われても出来なかったわ、
死ぬまでずっと、
あなたの愛をこばみ続けるなんて。
<解説>
スペイン人も日本人同様神秘的なことが大好きなので、
スペインにも占い師がたくさんいます。
街を歩くとき注意深く見ていると、
表通りを少し脇に入ったあたりに、
黒猫やトランプのイラストの看板が出ていることがあるのですが、
それが占いの館の目印なんですよ。
日本のような、何人もの占い師が集まった場所はまれで、
占い師が1人で小さな部屋で営業することが多いようです。
雑誌の占いコーナーも人気で、
年末に占い特集が載ったりするのも日本と一緒です。
<お勧め曲種>
ティエント タンゴ
作詞 Naranjito de Triana
2014年6月15日筆 Naranjita